- 国連総会は10月28日、米国によるキューバ禁輸の終了を求める決議を採択しました。
- 賛成130、反対17、棄権25。日本は賛成しました。
- 法的拘束力のない決議で、米国の制限が直ちに解除されるわけではありません。
ニューヨークの国連総会で2026年10月28日、米国がキューバに課している経済・商業・金融上の禁輸の終了を求める決議案が採択されました。国連の会議広報に掲載された採決画面では、文書番号はA/81/L.5、賛成130、反対17、棄権25と確認できます。日本は賛成、米国は反対です。国連・10月28日総会の会議広報と採決結果
決議の採択と、禁輸解除は別
今回のニュースで区別したいのは、国連総会が国際社会としての意思を示すことと、米国が国内の法律や政策を変更することです。南アフリカの公共放送SABCは、この決議には法的拘束力がなく、採択してもキューバの人々に直ちに制限解除の効果が届くわけではないと報じています。SABC・28日の採決報道
したがって、決議のニュースを理由に、貿易や送金、旅行に関係する条件が変わったと考えることはできません。取引や渡航を予定している人は、関係する国・機関が出す正式な案内を別に確認する必要があります。今回の決議自体に、個人向けの申請窓口や支援金の案内が含まれているという情報は確認していません。
暮らしへの影響を巡り、対立が続く
国連の28日の会議広報では、キューバ側が禁輸による経済的な影響を訴える一方、米国側はキューバ政府の統治や人権状況を問題視し、決議への反対を呼びかけたと紹介されています。ここは各国の主張として読むべき部分です。どちらかの演説に出てくる損失額や非難を、そのまま独立に検証された事実とは扱えません。
暮らしへの影響が争点となるなか、SABCによると南アフリカは、キューバの人々の健康や生活を巡る人道上の懸念を示し、米国とキューバの対話再開を求めました。採決の賛否だけでなく、食料や燃料、医療など生活に関わる条件が実際に改善されるのかが、今後の重要な見どころです。
1992年以来の決議と、今年の新展開
SABCは、同趣旨の法的拘束力のない決議が1992年以来採択されてきて、今回が34回目だと説明しています。これは長年の外交上の経緯であり、今年初めて国連がこの問題を議論したわけではありません。一方、28日に採決され、賛否の内訳が確定したことが今回の対象期間内の新展開です。
賛成、反対、棄権の数は、国ごとの経済規模や人口を重み付けした集計ではありません。また、投票の結果だけで世界の住民の賛否を測ることもできません。国連広報の採決表を直接確認し、投票に参加していない国まで棄権として数えるような読み替えを避けました。
次は政策の変更や対話の具体化を確認
今後確認したいのは、米国側が制限に関する制度を変更するのか、両国の対話が具体化するのかという点です。総会決議の採択は確認できていますが、解除日や対話の開催日が確定したとは、今回読んだ資料からは言えません。外交上の意思表示と、生活や事業に適用されるルールの変更を分けて続報を追います。
対象期間:2026年10月28日08:00以上~29日08:00未満(日本時間)。採決日はニューヨーク現地28日。SABC報道は28日21:10(南アフリカ標準時、日本時間29日04:10)。確認日時:29日08:05(日本時間)。国連会議広報は公式議事録ではありません。イメージ画像。


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