国交省、アンダーパス冠水対策に新指針 危険度を4分類、冠水前の通行止めを強化

冠水した低い道路の手前で遮断機が閉まり車が停止しているイラスト 未分類

対象期間:2026/10/6 08:00〜2026/10/7 08:00未満(JST)
確認:2026/10/7 08:10(JST)

この記事の要点

  • 国交省が10月6日、アンダーパスの冠水事故を防ぐガイドラインを公表。
  • 危険度を4段階に分け、冠水前の通行規制や遮断機などを組み合わせる。
  • 大雨時は普段使う道でも冠水に注意し、低い場所への進入を避ける。

国土交通省の報道発表(2026年10月6日) / JAF「台風・大雨時のクルマに関する注意点」

国土交通省は10月6日、アンダーパスの冠水による車の水没や人的被害を防ぐため、新たなガイドラインを公表した。過去の被害や冠水の履歴などから各地点のリスクを4段階に分け、危険度に応じた通行規制と車両の進入防止策を組み合わせる。特にリスクが高い場所では、路面に水がたまる前から車を止める予防的な運用を進める。 出典:国土交通省の報道発表(2026年10月6日)、TBS NEWS DIG(2026年10月6日17:07)。

アンダーパスは、鉄道や別の道路の下をくぐるため、周囲より路面が低くなっている区間を指す。国交省によると全国に約3,800カ所あり、この数は2025年3月末時点のものだ。周辺の雨水が集まりやすく、短時間で水位が上がるおそれがある。排水ポンプが設置されていても、設備の能力を上回る雨や故障などによって、安全な通行が難しくなる。 出典:国土交通省「道路の冠水対策」、国土交通省のガイドライン全文(PDF)。

今回の指針の背景には、2026年8月の千葉豪雨などで相次いだ冠水被害がある。TBSは6日、千葉市や福島県いわき市で車が水没し、死亡事故が起きたと報じた。国交省は2026年8月27日に当面の対応を示しており、今回のガイドラインは、その後の対策を設備と運用の両面から整理したものになる。 出典:TBS NEWS DIG(2026年10月6日17:07)、国土交通省の報道発表(2026年10月6日)。

危険度ごとに規制と設備を組み合わせる

分類では、人的・物的被害が生じた場所や、冠水履歴のある幹線道路などを最も高いリスクの区分に位置付ける。こうした地点は原則として予防的な事前通行規制の対象とし、遠隔操作や自動で作動する遮断機、道路情報板、赤色灯などを組み合わせる。機器を設置するまでの間も、バリケードなどによる進入防止策を取る。 出典:国土交通省の概要資料(PDF)、国土交通省のガイドライン全文(PDF)。

それに続く区分では、冠水が起きた際に警告を表示するとともに、速やかに物理的な通行規制を行う。注意喚起や監視を中心とする区分でも、赤色灯などによる情報発信を行う。どの区分に当てはめるかは、道路管理者が各地点の構造や交通状況などを踏まえて判断する。 出典:国土交通省の概要資料(PDF)、国土交通省のガイドライン全文(PDF)。

事前通行規制の条件は、過去の被害の程度などによって異なる。重大な被害があった地点では、警戒レベル4相当の防災気象情報が発表された場合や、地点ごとに設定した時間雨量の基準に達した場合などに規制する。一方、同じ最上位区分でも、それ以外の地点では気象情報と雨量の両方を条件とすることが原則だ。すべてのアンダーパスが、同じ警報で一律に通行止めになるわけではない。 出典:国土交通省のガイドライン全文(PDF)。

設備の異常も想定した備えへ

指針は、通行規制、車両の進入防止、排水機能の確保を重ねる「多重防御」を基本に据えた。停電、設備故障、通信障害などが起きたときも、危険が増す前に規制するなど、安全を確保する方向へ切り替える考え方を示している。排水設備が正常に動くことだけを前提とせず、機器と人の対応を組み合わせて事故を防ぐ狙いだ。 出典:国土交通省の報道発表(2026年10月6日)、国土交通省のガイドライン全文(PDF)。

生活者にとっては、日常使う道のどこが低くなっているかを確かめ、迂回できる経路を知っておくことが備えになる。JAFは、大雨の際にはアンダーパスなど周囲より低い場所へ進入せず、迂回するよう呼び掛けている。冠水した道路は、見た目だけで深さや路面の状態を判断しにくい。普段通れる道でも、強い雨のときは道路情報や現地の規制を確認する必要がある。 出典:JAF「台風・大雨時のクルマに関する注意点」。

新指針の公表は、全国の設備整備が完了したことを意味しない。遮断機がない場所や警告が出ていない場所でも、冠水が疑われる道へ安易に入らないことが重要だ。通勤や送迎の経路にアンダーパスがある人は、道路管理者や自治体の情報を確認し、大雨時の移動を早めに見直しておきたい。 出典:国土交通省の概要資料(PDF)、JAF「台風・大雨時のクルマに関する注意点」。

※全国約3,800カ所は2025年3月末時点の数値。通行規制の実施条件や設備の整備状況は地点ごとに異なります。移動時は道路管理者・自治体の最新情報をご確認ください。

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